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お世話になった方々

 最終更新日 2010年 4月30日
作成日 2008年 4月 1日

 ここではお世話になってきました機関等の方々について紹介させていただきます。訪問させていただいた順です。

 なお、各機関の機能等の説明はあくまでも個人的なものですので、そうじゃないと仰られるかもしれません。ここでは、新規就農を目指していた一人がこのように理解したと受け取っていただければ幸いです。

就農準備校

 若いころから漠然とした興味を持っていた農業ですが、実際は何も知らないわけです。ただ、農に係る生活というものがとても大切だと思っているだけでした。

 次のステップに行こうと思い立った時に、何か農業の基礎を勉強したいと思って探したのが、就農準備校でした。週1回、平日の夜というものお手頃な気がして連絡をしたのが2005年の冬だったと思います。

 入門コースは新年度からですといわれてその時は終わったのですが、春になって講座が確定し受講生募集が始まったので手続きをした、とのご連絡をいただきました。とても丁寧な対応をされるところだと思いました。

 場所は、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター、電車の駅から少し歩くというのも、サラリーマンのモードを変えるのにとてもよかったと思っています。

 入門コースと専門コースは、座学ですが、農業の概要、基礎的な知識、そして農業経営についての基本的な事項を、事例を添えて具体的に進められました。

 この間に、新規就農についての講義もあり、全国新規就農相談センターから講師が見えました。

 実践コースは、希望する作物等にあった農家をご紹介いただき、月に1回週末にお邪魔し、そこの農作業を体験させていただくというものでした。

 受講申込時に思ったとおり、ご担当のIさんが丁寧な方で、こちらの状況に合わせた応対をしていただけるので、とてもいいところに来たと思っていました。

 Iさんとは、今でも連絡を取らせていただいています。

東京の有機野菜農家K農園

 就農準備校実践コースでお世話になった世田谷区の有機農家のKさんです。露地で3反、ハウスを2棟お持ちでした。

 月に1回が基本でしたが、ご厚意で地下足袋をいただき、それを履いて畑を歩くと、今までにない足の裏の感触が何とも言えませんでした。

 4人でお世話になり、里芋、大根等の収穫と調整、苺のマルチかけ、畑の耕耘、ハウスでの播種機での播種、麦踏み、畝つくり、堆肥つくり、籾殻燻炭作り、ネギの出荷調整、沢庵つくり等々、さまざまな体験ができました。ありがとうございます。

 遠方に田を借りてコメを作っているとのことで、田植えにもお誘いいただきましたが、残念ながら参加できませんでした。

 季節季節の野菜を作り、学校給食用の出荷、道の駅での販売、そばの栽培や大根の収穫を参加型で行う等、就農後の販売形態を考える上でもとても参考になりました。有難うございました。

全国新規就農相談センター

 就農準備校で知った全国新規就農相談センターは、東京の虎ノ門にあります。就農準備校で熱く語られたIさんは虎ノ門でも行動的で、講義で話題に上げた京都府を口にしたところ、その場で京都府農業会議をご紹介いただきました。

 全国新規就農相談センターは、各都道府県等の情報を集め、新規就農希望者と各都道府県をつなぐことが機能の一つだと思います。そして、新規就農を目指すにあたって心掛けることを丁寧に説明していただきました。

 新規就農はかなり高いハードルがあるということを口を酸っぱくしておっしゃりながら、やりようはいくらでもあると自信を持って説明されるIさんです。有難うございました。

 様々な場所で出張講義等をしておられ日本農業実践学園でもお目にかかりました。

 全国新規就農相談センターは新農業人フェアの主催者でもあります。

京都府農業会議

 どこそこの県で農業をやっていきたいと考えているがターゲットとする農地や家、法人が具体的にはないという時の相談窓口となるのが農業会議です。

 就農地探しから就農資金をどう考えたらいいかということまで、幅広く支援いただけます。

 ご担当だったHさん、その後任になられたNさんには、大変お世話になりました。おふた方ともこちらの意向を時間をかけて聞いていただき、色々とご提案をいただきました。ありがとうございます。

 京都府農業会議も、全国新規就農相談センターの京都府版と理解しました。実際の就農地となる市町村との仲介が主な機能のようです。各地域の受け入れ側と新規就農希望者との交流会も頻繁に企画されていました。

 すぐに綾部市と南丹市をご紹介いただきました。

 ところが、ここから先がなかなか進んでいきませんでした。原因はもちろんこちらにあります。市ご担当の、どんな農業をどういう風にやりたい、そのための資金はどう考えている、といったご質問にうまく答えられないからです。若い方を迎え入れたいという受け入れ側の意向もあるでしょうし、ちょうど市町村合併の時期に当たっていたことも拍車をかけたと思います。

 こちらとしては、どんな農業をどういう風にということがわからないので相談したいのですが、なかなかそういう流れになりません。就農候補地の経営指標等営農計画をより具体化するための相談ができずに時間が経って行くのは、かなりのストレスでした。

 そのうちに、同じ言葉を使って話をしても、話をする側の意図することと話を聞く側の理解の仕方が違うのでは、ということに行きあたりました。受け入れ側やそれを支援する側は、毎回同じような質疑を行うことになると思われるのに対し、新規就農希望者は初めての体験です。お互いが自分の理解度で自分の言葉で話をするので、コミュニケーションがなかなか図れないということです。

 そこでめげてはならないとばかりに、とった作戦は、ひたすら何回も連絡を取らせていただき、こちらの熱意も含め、わかっていただくまで足を運ぶということでした。幸いなことに、京都へは年に2回は市民マラソンのときに出かけていましたし、会社の出張もありました。Hさん、Nさん、ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。おかげさまで、なんとかここまできました。

京都府綾部市

 綾部市のYさんには、上林川沿いの分譲地をご紹介いただきました。

 綾部市は、農業を目指す人だけでなく、手入れされた山と音を立てて流れる上林川という素晴らしい土地を都市の人に知ってもらおうと、さまざまなイベントを企画しています。

 限界集落で新聞の話題にもなったりしましたが、そのような状況に対して、積極的に対策を考え実行している綾部市です。

 残念ながらイベントに頻繁に参加できないことと、分譲地の購入もその余裕がなかったため、ご縁がありませんでしたが、とても感謝しています。有難うございました。

 田舎暮らしをお考えの方には、ご検討されることをお勧めします。

茨城県石岡で新規就農を実現されたY農園

 就農準備校実践コースで、東京の有機野菜農家Kさんのところで正月の餅つきがあり、お呼びがかかりました。その時、実践コースの先輩とし来られた方が、新規就農を実現させたYさんでした。

 就農時の畑や家をお借りするときのご苦労等具体的なお話は、その後自身の方向を考えるときに役立ったことは言うまでもありません。有難うございました。

 お話が具体的で、こちらのもやもやっと漠然とした思い、考えがすっとはっきりと見えてきたことを覚えています。

 一度農園に伺いたいと思っているのですが、なかなか実現しません。

京の田舎暮らし相談センター

 京の田舎暮らし相談センターは、京都府農業会議の出先機関の位置づけで、新規就農というよりも、田舎に居を求めて田舎を満喫したいとお考えの方に対し、候補地や定住の仕方を紹介しています。

 ただ、様々な来場者があり、受入側の考えに沿った相談を進め、双方が満足するよう苦心されているように思いました。

 やはり、来場者の熱意が必須だと思いますので、訪問の際は、どのような生活を希望しているのか、生活の糧をどうするのか、京都を考えた理由等をできる限り伝えることをお勧めします。

新・農業人フェア

 新規就農を考えている方と受け入れを考えている都道府県、農業法人とのお見合いの場所です。東京、大阪、札幌で年に8回ほど開催されています。

 東京池袋で行われたフェアに何回かいきました。失礼ながら思っていた以上に活気があり、若い人が多かったのにも驚きました。きっと、農業が色々な意味で魅力があるということなんだと思います。

 はじめていったときにパネラーのお一人のお顔に見覚えがありました。東京の有機野菜農家Kさんのところでお会いした、茨城県石岡で新規就農を実現されたY農園のYさんです。奇遇ですね。

 パネルディスカッションの後で、お話をする機会があり、新規就農までの行動をお聞きし、その中に日本農業実践学園がありました。そこで、日本農業実践学園のブースでパンフレットと入学案内をいただきました。

 新・農業人フェアは、都道府県、農業法人、学校の他に、就農相談のブースもあり、気軽に入場できます。一度いかがでしょうか。お勧めします。

美山ふるさと株式会社

 美山ふるさと株式会社、ご親切にしていただきました。有難うございました。

 京都府南丹市美山町、一度ご訪問を。典型的な中山間地、きれいな由良川と川沿いの集落。乱開発から美山町を守り、良好な住まいを都市からの移住希望者に提供する美山ふるさと株式会社。牛乳の製造、販売も行っています。町内限定のようですが、美味しい。

 鉄道が通っていません。スーパー、コンビニはもちろんありません。買い物が大変です。しかし、春の桜並木、秋の紅葉は絶品です。

 田舎暮らしには絶好なところだと思います。周囲と違和感のない分譲地もありました。

 お借りしたいと思った家の家賃と、生活できるだけの所得を得ることができるだろうかという不安から、断念せざるを得ませんでした。美山ふるさと株式会社のKさん、Fさん、申し訳ございませんでした。

日本農業実践学園

 茨城県水戸市内原の農業に係る専修学校です。3年間の高等科、2年間の本科、1年間の専修科の他、様々な期間の短期コースがあります。一度ご体験を。

 在学した専修科は、20代から50代までバラエティに富んだ学生が4月入学と10月入学が半年間ラップします。基本的に農作業中心で、時々の座学と富士登山、筑波山頂往復90キロ強歩が強烈です。

 在学中は、色々なところでもっと改善したらいいのにとよく思いました。しかしながら、大切なことを徹底的にやっていたことはなかなか気づきませんでした。毎日の過ごし方です。

 冬季は、6時起床、6時15分から7時までが朝課です。在籍した野菜U部門では、出荷のための収穫、出荷調整、袋詰めが中心でした。夏期は5時30分起床で、5時45分から7時までになります。

 朝課の後は朝食で8時半まで休憩、8時半から12までが午前の課業、10時から30分の休憩があります。昼食後13時半までが休憩で、午後は17時までです。やはり15時から30分の休憩があり、加工部門で作ったおやつが出ます。

 夕食を18時までに終え、入浴と自由時間。テレビもないので、早いときは21時には布団に入っていました。

 このような一日のサイクルを体で覚え、播種、定植、除草、収穫等々単純作業を延々と繰り返すことが、新規就農後にどれだけ役立ったことでしょうか。

 また、希望により50平方メートルの個人圃場を好きなように使うことができ、作付計画から収穫、直売所での販売までを一貫して体験できたことも大きな収穫でした。

 さらに、同期や先生方という財産もあります。

2006年7月21日富士登山 2007年3月8日筑波山往復
 2006年7月21日 1泊2日で一合目からの富士登山。あいにくの雨でしたが無事初登頂。帰りは膝が笑ってこけまくり、若い人が杖を貸してくれてかろうじて下山しました。  2007年3月8日 未明に学園を出て90キロを歩き続けて20時間前後。先生方や参加しなかった生徒のサポートがあってこその完歩でした。

東京都農業振興事務所

 立川市にあります東京都の新規就農の相談窓口です。日本農業実践学園に入学してからすぐに訪問しました。

 自宅が多摩にありますので、東京都での就農は、当然のことながらまず初めに考えました。当面は家から畑に通えるよう、多摩や奥多摩あたりがいいなと最高だなと思って伺いましたが、一度きりの訪問ということになってしまいました。

 難しいだろうなと思ってはいましたが、東京で農地を借りるのは、農家でも難しいといわれてしまいました。遊休農地はあるのだが、いかんせん東京ですので地価も高いでしょうし、貸す方はほとんどおられないということでした。こちらとしては、難しいのはわかっていますので、成功事例等お話していただき、候補があれば次回あるいは次々回にでもおっしゃっていただければ有難いと考えていましたが、残念ながらそのような方向に進めことができませんでした。

 都としては、遊休農地の活用を考えているとのことでしたので、新規就農者という限られたものに貸す必要はないのですから、何とか耕作面積の向上に向けた施策をと思いました。よろしくお願いいたします。

山梨県立農業大学校

 山梨県立農業大学校中高年農業体験というものの募集があり、応募しました。確か2006年の夏に大根や白菜の播種をやり、11月に収穫でした。播種は参加することはできませんでしたが、収穫には参加しました。

 丁度学内のお祭りの日にあたり、収穫後に合流してバーベキューをいただきました。

 この大学校の新規就農希望者向けのカリキュラムは、実際の農家での作業が中心であるところに特徴があります。その結果として、在学中に通った農家のご協力を得て新規就農ということが可能になります。

 モモやブドウといった果樹栽培がとても魅力的でした。

 もし、日本農業実践学園に入学していなかったならば、ここで勉強したいと思いました。卒業後ここでさらに一年ということも検討はしましたが、生活を考え断念しました。たった一日でしたが、新規就農や入学についての相談の時間もあり、とても有意義な一日でした。有難うございました。

北茨城自然薯研究会

 現在、お茶の次にメインとしているのが根菜です。根菜は年に一度の収穫が多いのですが、出荷期間を長くとれるところに強みがあり、収穫物が重い等のデメリットもありますが、日本農業実践学園でも根菜を中心にしている部門に入りました。

 ご指導いただいた先生から自然薯というものを知り、同じ茨城県に自然薯研究会があるので、一度見学に行ったのがとっかかりでした。親切にご対応いただき就農したらやってみようと思いだしました。

 会長のYさん、直接ご指導いただいているTさん、今後ともよろしくお願いいたします。

京都府農業改良普及センター

 夜久野に来させていただくことになったきっかけを作っていただいたのが京都府農業改良普及センターのYさんです。とにかくフットワークが素晴らしく、内外部とのコミュニケーションをとりながら、受け入れ側のお茶の組合と野菜のためのやくの農業振興団との橋渡しをしていただきました。ありがとうございます。

 普及センターは、現在でも、お茶に係ることと野菜に係ることそれぞれでご指導いただいています。研修会なども単独で、あるいはJAや農業大学校と協力して開催されており、参加させていただいています。

 Yさんにお聞きすると、ご自身ではということもでは誰それさんにというように、キーマンをご紹介いただけますので、感謝しております。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

やくの農業振興団

 夜久野の地域振興のために奮闘されているやくの農業振興団、社長のNさんはじめ、若いOさん、Mさん、Aさん、少し先輩のSさん、事務のMさん、皆さんが先生です。ご親切にしていただき有難うございます。

 農地の管理だけでなく、米の集配、地域の草刈りから、土木工事、山での間伐、除雪まで、ありとあらゆる方面で地域を良好な状態に維持していこうとされることに、頭が下がります。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

 初めて夜久野を訪れたのは、京都府農業会議のセットアップによる新規就農希望者と受け入れ側との交換会の後、Nさんの車でご自宅に泊まらせていただいた時でした。車中、色々なお話をお聞きし、就農候補地だと思いました。

 夜久野に決めた後、水戸の学校の研修としてお邪魔し、トラクタで終日畑の耕耘をさせていただきました。

夜久野の茶組合

 関係している夜久野のお茶の組合には、水坂茶生産組合、赤穂田防霜ファン組合、夜久野協同製茶工場組合、そして水坂茶販売部があります。中心は夜久野協同製茶工場組合で、現在7人の組合員で構成されています。京都では、地域地域で、あるいは各家で製茶工場を運営しています。

 2007年12月に組合の方との面談があり、その場でお願いしたいと申し出ましたが、お互い持ち帰って検討しようということになり、翌年の1月に正式にお世話になることにしました。仲介の労は、農業改良普及センターです。

 お茶については、水戸の学校で1週間の当番が何回かあり、荒茶の袋詰め、製茶機械の掃除、茶木の刈り込み、施肥等をやってはいましたが、何も知らないというのが実情でした。が、京都、特に丹波地域の産物が色々とあることに気がつき、お茶という中心となるものができるので、今後の就農イメージが少し見えてきました。

 やくの農業振興団でやったように、夜久野に決めた後、水戸の学校の研修としてお邪魔し、枝の刈り揃えや施肥をさせていただきました。

ご近所の方々

 ご近所の方々には本当に親切にしていただいています。門垣(「かずか」といいます。)集落の中に5つの組があり、それぞれ10数軒で構成されています。家に入った初めの日にご紹介いただいた方の案内で、同じ組のお宅等にあいさつに回りました。その後は、春の溝掃除、秋の祭り、クリスマスのイルミネーション飾り、新年会での懇親があり、毎回参加を呼び掛けていただき、遠慮なく参加させていただいています。作業にかまけてよく忘れているのですが、呼びに来ていただいています。申し訳ございません、ちょっと甘えているかもしれません。とても気持ちのよいお酒です。皆さんにはわからないことの相談等にも乗っていただきましたし、時々おすそ分けも頂いています。よくいわれます、付き合いが大変だということも意識したことはありません。有難いことだと感謝しています。

 いつも気持ちがいいなと思っていることは、挨拶です。老若男女を問わず、いや老若と言ったら失礼ですね、小さい子から年配の方まで、すれ違う時は声を掛け合っています。今後ともよろしくお願いいたします。

福知山市

 農業については土地土地の特徴があると思い、自己流でやっていくのはまずいと考えました。師匠を探そうとするときに、当初から考えていました京都府の支援事業に何とか乗りたいと考えました。京都府の支援事業「担い手養成実践農場」は、農業技術指導者だけでなく、新規就農全般についての後見人をつけていただけるということで、全国の中でユニークな制度といえます。また、当面の生活費の支援もありますが、これは年齢的に返済も負担となるため、受けませんでした。その代わりではないのですが、研修期間中の農業機械類の無償貸与および初期の機械・設備の設置費用支援があり、茶園に被覆用の支柱を設けることにさせていただきました。5年リースのうちの2年分を支援していただくことになりました。

 ご尽力いただいたのが福知山市です。ありがとうございます。精一杯やらせていただきます。

その他ご支援いただいている方々

 以上の方々には大変感謝しています。ただ、これらの方々の他にも、さまざまな形でご支援いただいている友人、知人がおります。兄弟、家族もそうです。新規就農を目指したことによって、いろいろな方々や家族の温かさを改めて実感させていただいています。これをいい生活と言わないで、何がいい生活でしょうか。生計が成り立つようにという課題は残りますが。(笑)

 

 

 

 

 

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